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診療科

内科

内科(消化器・循環器・呼吸器)

当院の内科は消化器内科と循環器内科を中心に診療しております。その他名古屋大学等の非常勤医師が、肝臓病週1回、呼吸器内科週2回の外来診療を行っています。

消化器内科の診療

消化器内科は消化管(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸)や肝臓、胆のう、胆管、膵臓といった臓器の病気の診断および治療をしています。

主な治療法

1. 消化管(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸)の病気
消化管疾患の早期発見のため積極的に内視鏡検査を勧めています。2018年の内視鏡件数は胃カメラ5997件、大腸カメラ1901件など合計8128件でした。大腸カメラでは苦痛を少なくするため原則として鎮痛剤を使用し、希望に応じ鎮静剤も使用します。胃カメラの際にも麻酔を使用できますので御希望の方はお申し出下さい。「麻酔をしてくれるので」との理由で当院に来られる患者様も多くいらっしゃいます。
早期の食道癌、胃癌、大腸癌に対しては内視鏡的粘膜剥離術(ESD)を積極的に行っており、外科的手術が必要な症例は外科医師と密に連絡をとり患者様に速やかに適切な医療が受けて頂けるように心がけています。他の大病院の様に手術のために数カ月も待たされることは当院にはありません。
2013年からは小腸カプセル内視鏡検査を導入し小腸疾患の検査治療にも取り組んでいます。
消化管出血に対しては内視鏡による止血処置を行っています。特に、胃・十二指腸潰瘍からの出血に関しては、内視鏡先端に透明なフード(アタッチメント)を装着しクリップをかける方法を開発し、学会等で何回も報告を行ってきました。
その他、大腸ポリープ切除(当院で大腸カメラを受けられる患者様の2.5人に1人がポリープ切除を受けておられます)やヘリコバクターピロリ菌の除菌治療などを行っています。
2. 肝臓の病気
C型慢性肝炎に対しては積極的に抗ウィルス治療を行っています。今まではインターフェロンを中心とした治療が行われてきましたが、内服薬のみで治療する時代に突入し、当院でも行っています。
ウィルス性肝炎(B型、C型)や自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、脂肪肝など慢性肝疾患、急性肝炎、時に薬剤性肝炎などの診断・治療を行っており、難しい症例については名古屋大学病院消化器内科と連携しています。
肝臓癌についてはCTやMRI、腹部超音波(エコー)で早期発見を目指し、治療は内科ではラジオ波焼灼術や肝動脈塞栓術を、外科では手術を行っています。
3. 胆のう、胆管、膵臓の病気

総胆管結石の患者様に関しては早急にERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)を行い、EST(内視鏡的乳頭切開術)により採石を行っております。閉塞性黄疸の患者様にも黄疸に対する処置であるEBD(内視鏡的胆道ドレナージ術)を可及的に行っております。また胆のう結石症は胆石胆のう炎に関しては、当院外科との連携が良好であり、内科精査後にそのまま外科転科となりスムーズに腹腔鏡下胆のう手摘出術が施行可能です。

2014年より超音波内視鏡を利用した最新の検査診断法であるEUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引生検法)も導入しています。切除不能の膵癌、胆のう癌の患者様にはEUS-FNAを行い病理学的確証を得たうえで化学療法(抗がん剤)の治療を導入するようにしています。

4. その他
手術不能な進行癌に対し化学療法(抗がん剤)や緩和治療にも取り組んでいます。 また嚥下障害のある患者様には胃瘻造設術(PEG)や胃瘻チューブ交換を行っています。

外科

外科(消化器外科・乳腺外科・血管外科)

外科では食道・胃・十二指腸・小腸・大腸までの消化管の良悪性疾患、肝胆膵疾患全般の治療、乳癌、下肢静脈瘤・腹部大動脈瘤・閉塞性動脈疾患を扱っています。

手術療法

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消化器癌に対する外科的治療では、ガイドラインに沿いつつ患者様に適した手術を心がけています。
低侵襲手術である腹腔鏡下手術を積極的に導入しており、2018年12月末までに胃癌(現在はStage I, II)109例、大腸癌(術前Stage I~IV、巨大腫瘍・他臓器浸潤例は除く)598例に行ってきました。

当院で過去10年間に手術が行われた胃癌、大腸癌に対する検討では、開腹手術に比べて腹腔鏡下手術の方が、出血量が少ない結果でした。

また、確立された安全な手術手技により、当院のこれまでの腹腔鏡下胆嚢摘出術における胆管損傷の頻度は0.1%と低率です(内視鏡外科手術に関するアンケート調査2018;0.45~0.6%)。

緊急手術においても腹腔鏡下手術を行っており、急性虫垂炎・急性胆嚢炎・イレウスに対する腹腔鏡下手術も行っています。

膵胆道系の悪性疾患は黄疸を有するものが多いですが、内視鏡的逆行性胆管ドレナージ(ERBD,ENBD)、経皮経肝胆管ドレナージ(PTBD)による減黄の後、超音波内視鏡検査(EUS)、MDCTなどにより正確な診断のもとに適切な治療を行っています。
肝悪性腫瘍(原発性・転移性)に対する肝切除術では、MDCTによる画像支援システムを使って、腹部血管構築ならびに予定切除肝容量測定を行い、術前門脈枝塞栓術も併用し、より安全な手術を行うことを心掛けております。また肝切除術以外には、肝動脈塞栓化学療法(TACE)・ラジオ波焼灼術(RFA)なども行っています。

乳腺疾患

マンモグラフィ検診精度管理中央委員会の仕様基準を満たしたマンモグラフィ機器の導入後、多くの乳癌検診を受け入れています。1例1例に対し精度管理中央委員会認定の医師・放射線技師による協議読影を行っており、治療もガイドラインに沿った手術・化療を行っています。

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2008年4月に下肢静脈瘤・リンパ浮腫・血管センターを開設し、名古屋大学血管外科教室の応援のもと、リンパ浮腫・下肢静脈疾患・閉塞性動脈疾患の診断・治療も行っています。

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最近の癌に対する抗癌剤治療の進歩は著しく、手術治療に加え化学療法の重要性が増しています。2008年8月より外来化学療法室を開設し、がん治療認定医および主治医が専任の看護師・薬剤師とともに安全に配慮した抗癌剤治療をガイドラインに沿って行っております。日本がん治療認定医機構がん治療認定医は2名在籍しております。

集学的な癌治療

消化器癌、乳癌に対し担当医が、病状、全身状態を考慮し患者様と相談の上、手術、抗癌剤治療、血管塞栓術、ハイパーサーミア、高気圧酸素治療、放射線治療等を集学的に行っています。放射線治療,ハイパーサーミアは他施設(愛知県がんセンター,メドック検診センター)と連携し行っております。

患者およびその家族への相談支援・情報提供体制

平成26年6月より患者サポート相談窓口を設置しております。患者さま、ご家族さまが抱えている不安・心配など、様々なご質問・ご相談について、どうぞ遠慮なく何でもご相談ください。

がん患者およびその家族に対するセカンドオピニオン

セカンドオピニオンとは、患者さんおよび家族が治療の進行状況、次の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めることです。他の専門医の意見を聞くことにより、患者さんが納得した治療方針を選択することができます。

当院から他の医療機関へのセカンドオピニオンを希望される場合、遠慮なく担当医師にお申し出ください。可能な限り、速やかに紹介資料を準備させていただきます。

【National Clinical Database】
当科は、一般社団法人National Clinical Database(NCD)が実施するデータベース事業に参加しています。本事業への参加に関してご質問がある場合は、当科のスタッフにお伝えください。また、より詳細な情報は下記に掲載されていますので、そちらもご覧ください。

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( ▲ NCD患者様向け説明のページ(PDF)がご覧いただけます。)

【認定施設】
日本外科学会外科専門医制度修練施設、日本消化器外科学会認定施設
日本がん治療認定医機構認定研修施設、
栄養サポートチーム(NST)専門療法士認定教育施設
NST稼働認定施設
【2019年手術症例数】
総手術数553件(全身麻酔408件、局所麻酔132件,腰椎麻酔13件)
・・・以下( )内は腹腔鏡下手術・・・
切除を行った悪性疾患145例:胃癌22例(4)、結腸癌57例(32)、直腸癌26例(17)、肝癌7例、膵癌3例、胆管、胆嚢癌6例、乳癌5例他。
良性疾患に対する手術:胃十二指腸潰瘍穿孔3例(0)、腸閉塞14例(5)、胆嚢摘出術69例(68)、虫垂切除術34例(16)、ソケイ・大腿・腹壁瘢痕ヘルニア手術180例(104)、下肢静脈瘤ラジオ波焼灼療法23例、下肢静脈瘤高位結紮術8例他
【2018年手術症例数】
総手術数481件(全身麻酔340件、局所麻酔123件,腰椎麻酔18件)
・・・以下( )内は腹腔鏡下手術・・・
切除を行った悪性疾患121例:胃癌18例(5)、結腸癌56例(29)、直腸癌21例(16)、肝癌6例、膵癌6例、胆管、胆嚢癌3例、乳癌5例他。
良性疾患に対する手術:胃十二指腸潰瘍穿孔1例(0)、腸閉塞19例(0)、胆嚢摘出術84例(84)、虫垂切除術33例(13)、ソケイ・大腿・腹壁瘢痕ヘルニア手術110例(62)、下肢静脈瘤ラジオ波焼灼療法27例、下肢静脈瘤高位結紮術8例他
【2017年手術症例数】
総手術数461件(全身麻酔356件、局所麻酔91件,腰椎麻酔4件)
・・・以下( )内は腹腔鏡下手術・・・
切除を行った悪性疾患117例:胃癌21例(12)、結腸癌50例(28)、直腸癌27例(22)、転移性肝癌10例、膵癌7例、胆嚢癌1例、乳癌4例他。
良性疾患に対する手術:胃十二指腸潰瘍穿孔5例(2)、腸閉塞12例(3)、胆嚢摘出術78例(75)、虫垂切除術44例(23)、ソケイ・大腿・腹壁瘢痕ヘルニア手術95例(58)、下肢静脈瘤ラジオ波焼灼療法24例、下肢静脈瘤高位結紮術12例他
【2016年手術症例数】
総手術数552件(全身麻酔341件、局所麻酔206件,腰椎麻酔5件)
・・・以下( )内は腹腔鏡下手術・・・
切除を行った悪性疾患117例:胃癌28例(8)、結腸癌40例(31)、直腸癌23例(19)、転移性肝癌7例、膵癌5例、胆嚢癌1例、乳癌5例他。
良性疾患に対する手術:胃十二指腸潰瘍穿孔2例(1)、腸閉塞3例(2)、胆嚢摘出術99例(98)、虫垂切除術32例(23)、ソケイ・大腿・腹壁瘢痕ヘルニア手術99例(63)、ラジオ波焼灼療法44例、ストリッピング2例他

胃癌切除症例の成績

2016年・2017年・2018年における腹腔鏡下手胃癌術の割合は、29%,57%、27%。

2009年から2018年までの胃癌切除例291例の成績(2009年〜2018年)
a. 合併症
合併症は胃癌切除症例(291例)の内、主な合併症はSSI 7.9%(ドレーン感染・腹腔内膿瘍、創部感染など)、イレウス2.7%、縫合不全0.68%、膵液瘻1.7%、呼吸循環器系2.4%などでした。

b. 最近の2009年~2017年の各病期別5年生存率
 

大腸癌切除症例の成績

2009年から2018年までの大腸癌切除例680例(肝切除・胃切除などを併施した症例を除外)での検討

2016年・2017年・2018年における腹腔鏡下手術の割合は、結腸癌77.5%、56%、51.7%.直腸癌82.6%、81.5%,76.2%でした。

a. 合併症
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腹腔鏡下胆嚢摘出切除例の成績

1. 症例数
腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)は1991年1月より開始し、2018年12月までに2926例に行ってきました。この期間での開腹胆嚢摘出術(OC)は277例でしたので、計3203例に胆嚢摘出を行ってきたことになります。
LCの比率は通算では91.9%ですが、2014年からの5年間では98.2%です。
2. LCを行った疾患
胆石症が2341例(80%)と最も多く、急性胆嚢炎が295例(10%)、胆嚢総胆管結石症が290例(9.9%)などでした。胆嚢癌の合併(術後判明)が、22例(0.75%)にみられました。
3. 急性胆嚢炎症例に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術の成績(2009-2018年、153症例)

急性胆嚢炎はガイドラインに従い,全身状態が許せば緊急または早期の胆嚢摘出術を行っています。
炎症のない胆石症にくらべ急性胆嚢炎症例では手術の難易度は高くなりますが、当院では低侵襲な腹腔鏡下手術を急性胆嚢炎症例の98%に対し手術を行ってきました。

  • 術中合併症
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  • 術後合併症
    術後合併症は8例(5.2%)にみられました。内訳は胆汁漏2例(1.3%),呼吸器合併症2例(1.3%)、心合併症2例(1.3%)、創部感染2例(1.3%)でした。胆汁漏は胆嚢管断端からのもので、胆管損傷に伴うものではありませんでした。内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(ENBD)による胆汁ドレナージで軽快治癒しております。
  • 開腹移行率
    開腹移行となった症例は、1例(0.65%)でした。高度炎症のため剥離が困難で胆嚢動脈からの出血が生じ、開腹にて止血を行いました。

鼠径ヘルニア

平日および第1,3,5週の土曜日午前中に鼠径ヘルニアの診察を行っております。
ヘルニアの種類(鼠径ヘルニア以外の腹壁瘢痕ヘルニアなども対応)、全身状態、既往歴に応じて、患者様と相談しながら最適な手術方法を選択してまいります。
症状にお心当たりの方はお気軽にご相談ください。

鼠径ヘルニア(脱腸)とは
良性の病気です。

立っている時間が長い時、重い荷物を持っておなかに力が入った時などに、足の付け根(鼠径部)にしこりのようなふくらみが出ることです。腸が鼠径部に出たままで戻らなくなることがあります。
原因
鼠径部は筋肉と筋膜の重なり合っている部分ですが、解剖学的に弱いすきまがあります。このすきまが広がって穴になり、そこから腹膜や内臓がはみだしてしまうのが鼠径ヘルニアです。小児の鼠径ヘルニアは自然に治るケースもありますが、成人の場合は、加齢や咳などで強い腹圧が加わる状態が続いたりすると、ヘルニアが生じることがあります。
治療
 成人の鼠径ヘルニアは自然に治ることはありません。放っておくとどんどん大きくなります。また嵌頓(かんとん:飛び出した部分が元に戻らなくなること)することがあり、激痛を伴います。6時間以内に整復(元に戻す)してあげないと、緊急手術が必要になることもあります。この嵌頓(かんとん)は鼠径ヘルニア患者様全体の約5%程度に起こると考えられていて、有効な予防法はありません。そのため、都合の良い時期を選んで、早めの治療を受けましょう。

 腹筋を鍛えるトレーニングをしても治らず、むしろ悪化させます。一時的にヘルニアを押さえこんで支えるために使用するヘルニアバンドというものがありますが、根本的な治療ではなく、むしろ腸管が絞扼壊死してしまう危険性が上がります。

 ヘルニアを治すには、手術でヘルニアの穴を塞がなくてはなりません。治療法には、すきまを縫い縮める方法(小児症例)や筋膜・人工補強材(メッシュ)などですきまを補強する方法などがあります。

 当院ではメッシュを用いる方法として腹腔鏡下手術(全身麻酔)と前方アプローチ法(局所麻酔+静脈麻酔)を行っています。最近では術後の痛みが少ない腹腔鏡下手術の割合が増えています。
 
2016年・2017年・2018年における腹腔鏡下ソケイヘルニア手術の割合は、62%、66%,56%でした。
腹腔鏡下ソケイヘルニア修復術(腹腔内到達法TAPP法、TEP法)

 全身麻酔下で完全に眠っている状態で行う手術です。当科では、術前検査で心臓や肺などの機能が大きく低下していない限り、まずはこの手術をおすすめしております。腹腔内からヘルニア門を閉鎖する方法です。キズの大きさは5-10mmが3個所です。

また、当科では内鼠径症例や女性の鼠径ヘルニア症例など、症例を選んで腹膜外経路法:TEP法も施行しております。手術時間は1-2時間です。

前方アプローチ法(前方鼠径部切開法;Lichtenstein法、メッシュプラグ法)

局所麻酔+静脈麻酔下に行う手術法です。基本的には眠ってしまいます。

体の表面、腹壁側からヘルニアの穴を塞ぐ方法です。

鼠径管を開き、精索(輸精管、精巣動静脈)の下にある穴をポリプロピレン製のメッシュで閉鎖します。手術時間は30-60分です。キズの大きさは約5cmです。



術後合併症

 ヘルニア手術の合併症には、腸管損傷や膀胱(ぼうこう)損傷、輸精管(精子の通る管のこと)の損傷があります。ヘルニアの中に大腸や小腸が入り込んでいると、ヘルニア嚢を処理する際にそれらの臓器を傷つけてしまうことがあります。膀胱損傷も同様です。そのため、当科では、そのような危険性が高い症例には術前CT検査を施行して、安全性の確保に努めております。

 鼠径部付近にある神経が損傷されると、術後に大腿(ふともも)や鼠径部にピリピリする感じが生じることがあります。

 腹腔鏡下ヘルニア修復術でも約2%に再発率があり、前方鼠径部切開法では1-4.8%の再発率と報告されております(内視鏡外科手術に関するアンケート調査、2018年)。また、術後は鼠径部に一時的に組織液や血液(血液をサラサラにする薬を内服されている方は特に)がたまることがあります。その多くは自然に吸収されます。また、非常にまれですがキズが感染することもあり、メッシュまでその感染が及ぶと除去する必要があります。

 手術後の痛みは、個人差もありますが、多少認めます。鎮痛剤の定期内服にて早期に消失される方がほとんどです。仕事の制限はありませんが、激しいスポーツや和式便所など、おなかに力が入ることは、術後1カ月は控えた方が良いでしょう。メッシュがずれてしまい、ヘルニアが再発する恐れがあります。

 

ハイパーサーミア、高気圧酸素治療

 消化器癌、乳癌に対し担当医が、病状、全身状態を考慮し患者様と相談の上、手術、抗癌剤治療、ハイパーサーミア、高気圧酸素治療等を集学的に行っています。

ハイパーサーミアとは

身体の表裏に一対の電極をセットし、身体内部に高周波電流が流れ、そのジュール熱により患部の温度を上昇させる仕組みです。

42.5℃以上になると“がん”細胞は死んでいきます。しかし、“がん”細胞の周囲にある正常な細胞も温められて死んでしまうのではないかと危惧される方も多いかと思います。正常組織では、がん組織と同じようには温められても、血管が拡張して血液がいっぱい流れることによって熱を運び去ってくれるのです(一般社団法人日本ハイパーサーミア学会ホームページより)。

 方法;がんのある部位を30~60分、42~43℃以上に加温する方法です。

 頻度;週1回を目標に施行

 費用;高周波を用いたハイパーサーミアは診療報酬制度で認められた保険医療サービで保険点数は一連(2-3カ月)で深部加温では9000点(9万円)、浅部加温では6000点(6万円)となっております。

当院にはハイパーサーミアを行う設備がなく、近医にて施行していただいております。低用量化学療法+ハイパーサーミアでQOL、予後が改善できる症例もあります。

高気圧酸素治療とは
 

 2-2.5気圧の100%高酸素をカプセルに入り約1時間吸入する治療です。1回あたりの治療時間は約1時間半から2時間ほどかかります。悪性腫瘍は低酸素状態となっており、高気圧酸素治療を行うことにより、pHの正常化による抗癌剤の薬理作用の増強が考えられています。

 費用;悪性腫瘍に対する放射線または抗癌剤治療と併用される高気圧酸素治療は診療報酬制度で認められた保険医療サービスで3,000点(3万円)/回となっております。

 当院には高気圧酸素治療装置(SECHRIST社製 Model 2500B)があります。


 

整形外科

整形外科診療の紹介

■肘・手など上肢の治療が多い手外科専門病院

当科では現在、3名の常勤医と主に名古屋大学整形外科より派遣される数名の嘱託医が日常診療に携わっています。外傷、変性疾患を問わず一般整形外科に関わる治療を幅広く行っていますが、特に手・肘・肩を含む上肢疾患の多いことが当院の特徴です。

平成19年には手外科学会基幹研修施設となり、名実共に手外科専門病院と認定されました。平成29年度は609件行った手術のうち約70%が上肢の症例で、他施設からご紹介頂く患者様も年々増加しています。もちろん手術ばかりでなく保存治療にも積極的に取り組んでおりますので、手・指・肘・肩の痛み、変形、運動障害でお困りの方や関節リウマチを心配されている方は是非ご相談下さい。

■日常生活・スポーツ活動への復帰を早める手術法

内視鏡を用いた侵襲の少ない関節鏡視下手術や手根管開放術では、従来の手術に比べて術後の疼痛も少なく、日常生活やスポーツ活動への復帰も早まるため患者様にも好評です。また診断においてもレントゲン・CT・MRIに加え解像度の高い超音波診断装置を使用して、負担の少ない診療を行う工夫を重ねています。

■高気圧酸素治療装置の利用

当院の特色ある設備のひとつとして、高気圧酸素治療装置(SECHRIST社製 Model 2500B)があります。適応疾患は一酸化炭素中毒、急性脳浮腫、腸閉塞、突発性難聴、顔面神経麻痺など多岐にわたりますが、外傷や皮膚移植後の急性血行障害、蜂窩織炎、骨髄炎、骨壊死、脊髄神経疾患、血流障害による組織壊死など、整形外科疾患治療の一環としても活用の範囲が広く、治療効果も上がっています。最近ではスポーツ外傷など適応外の疾患に対しても自費診療を行っており、東海地区のプロスポーツ選手にも数多くご利用いただいております。1人用チャンバータイプのため治療人数に制約がありますが、疾患によっては数日から1週間程度で効果の得られる場合もあります。通院治療も可能である点を活かして、今後もますます利用を進めていきたいと思っています。平成23年には日本高気圧環境・潜水医学会認定病院にも指定されました。

■充実したリハビリテーション

整形外科治療の一翼を担うリハビリテーションのスタッフは、主に入院や手術後の患者様と老健ちよだの方々の治療に当たっています。広々としたスペースを利用して、早期自立や日常生活への復帰、ADLの維持・向上を目指して精力的に活動しています。

■今後の展望

整形外科領域では新薬の登場により、骨粗鬆症や関節リウマチの治療が飛躍的に進歩しています。当科でもそうした薬剤を有効に活用してより良い治療に繋げるべく努力を重ねています。骨粗鬆症を診断するために、骨密度や骨代謝マーカーの測定を行っていますので是非ご利用ください。運動器の障害により歩行や日常生活に支障を来す「ロコモ(ロコモティブシンドローム)」の予防指導なども行っています。平成27年4月から10床でスタートした地域包括ケア病床は平成29年5月より地域包括ケア病棟となり46床に拡大しました。主に在宅復帰を目標とする患者様が入院されて、骨折など外傷後のリハビリテーション、病後の体力や筋力回復のトレーニング、在宅で悪化した褥瘡の手当などを行っています。当院の外来を受診された方ばかりでなく、他病院からの転院も積極的に受け入れています。病院と在宅療養を結ぶこのシステムを十分に活用しながら、今後も地域の皆様の健康をサポートする役割を担って参りたいと存じます。

脳神経外科

脳神経外科

脳神経疾患の診断、外来治療を主体に行っています。

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■受診当日にCT検査が可能な迅速な診療

脳神経疾患の診断、外来治療を主体に行っています。外来では、受診当日にCT検査が可能です(MR検査は要予約)。ほとんど1日で治療方針までお話できると思います。
全身麻酔の必要な大手術は当院では行っていませんので、第二日赤病院、東部医療センター、愛知医大、名大病院など患者様ご希望の病院に紹介します。一言でいうと「器械・設備・石栗脳神経科クリニック」と考えてください。また、健診センターの脳ドックも担当していますので、ご利用ください。

脳神経外科担当医師紹介

【氏名】
石栗 仁(昭和57年卒)
脳神経外科医師(非常勤)
【専門領域】
脳神経外科一般
【指導医・専門医・認定医】
日本脳神経外科学会専門医、日本脳神経外科コングレス

泌尿器科

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「言葉と会話を大切に、医療面接を丁寧にと心がけること」「医師自身が受けたいと思う診療、自分の家族に受けさせたいと思う診療を、すべての患者様に提供すること」をモットーに診療を行っております。

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■診療内容
当院では泌尿器科疾患全般を取り扱っていますが、特に泌尿器腫瘍を中心に外科的治療や化学療法などを行っています。今後はさらに泌尿器腫瘍の診療に力を注ぐとともに、排尿障害(尿が出にくい、漏れる、近いなど)や産婦人科・女性科との協力のもと(残念ながら当院にはありませんが)婦人泌尿器科、外科との協力のもと腹腔鏡視下手術にも力を入れていきたいと思います。検査機器も充実しているとは言えませんが、ハードの面だけではなく診療内容や質にもこだわりより良い医療を目指して努力しています。
■診療範囲
準備中
■設備
超音波装置(ドップラー対応)、排尿生理機能測定装置(ウロダイナミックス、ブラダースキャン)、硬性尿管鏡、硬性手術用尿管鏡、腎盂鏡、硬性膀胱鏡、などを用意しています。
■特徴
  • 主な疾患の療養方針の指針の作成を行っています。
  • 通常苦痛を伴う膀胱鏡検査は仙骨ブロックを用いるので軽減しています。
  • 入院や麻酔をして行われてきた尿管造影や尿管ステント操作、前立腺生検を外来で行うことができます。
  • 尿失禁や尿失禁を伴う子宮脱や膀胱瘤の検査や手術も出来ます。
  • 検査や症状、手術の説明の労力は惜しみません。又、説明文書を用意しているものもあります。

眼科

眼科診療のご案内

■診療内容
当科は白内障、緑内障、眼底疾患(糖尿病網膜症、網膜剥離、黄斑変性症など)をはじめ、ぶどう膜炎、角結膜疾患、視神経疾患など一般眼科領域全体にわたって診療を行っております。お気軽にご相談ください。

当院での白内障手術は、安全重視のため1泊2日入院で行っております。

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